犬にとって心地よい“飼い主の太もも”を再現？　「ゲルに挟まるやわらかベッド」で，愛犬に心からの休息を

これが今回紹介する「ゲルに挟まるやわらかベッド」。キッチリV字型になっているのがよく分かる

　飼い主の脚なのか、ソファーのクッションなのか、積まれた洗濯モノなのか、たたまれた布団なのか、対象はさまざまだが、「何かに挟まって寝る」ことが好きな犬は多い。
　我が家の犬も、私の脚の間に挟まって寝るのが大好きである。「寝る」といってもお昼寝とかそういうレベルではなく、私が夜寝るときに、わざわざ一緒に入ってきて、わざわざ挟まって寝る。冬場は暖かくてよいが、夏は割と大変な感じがするし、本人だって暑いだろうに、それでも毎日欠かさず挟まりにやってくる（暑くてすぐどっか行っちゃうんだけど）。

こういうものに入って寝たり

　この「挟まって寝る」という行動は、壁や何かほかの生き物の体（仲間の犬とか飼い主とか）に自分の体の一部が触れた状態であることを好むのと同じ理由から来るものだろう。狭い巣穴を想像するためなのか、パピー時代にくっついて寝てたのを想像させるのか、単に外敵から守られている気がするのか、意外にこだわる犬が多いと聞く。

こんな感じでソファーに無理矢理挟まる場所を作って寝たり。とにかく何かに挟まっていたいらしい

　まぁソファーのクッションに挟まって寝るくらいならまだしも、たたまれた洗濯モノに挟まろうとしてグチャグチャになったり、布団をたたもうと思ったら愛犬が寝ててなんとなくそのままにしちゃったり、湿度の高い真夏の夜に愛犬がもぞもぞ布団に入ってきて脚に挟まってきたりされると、いささか困ることもあるかもしれない。

　彼らがかつて暮らしていたと言われる“狭い巣穴”を再現した犬用ベッドは数多くあるが、挟まることにフォーカスした製品はほとんど見かけない。それがこのたび、ビーズ株式会社から発売された「ゲルに挟まるやわらかベッド」だ。

　「犬はなぜか”はり”のいい太ももに挟まりたがる習性を持っています。」とは同社公式サイトの文言だが、この製品は、その“太もも”を再現したちょっと珍しい製品なので紹介しておこう。

「ゲルに挟まるやわらかベッド」公式サイト

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ちなみに手前の“ベロ”は補助ステップ。要介護老犬などがベッドの上に乗りやすくなる（取り外し可能）

　製品写真を見れば一目瞭然だが、ホントにV字型になっていて、挟まってる感（？）を犬が満喫できるようになっている。夏場はよくペットショップに“ひんやりマット”が売られていると思うが、（触り心地は）あれの超豪華版だと思っていれば大体合ってる気がする。つまり素材は単なるクッションではなく、グミのようなゲル素材。ゲルは、ポリアクリル酸ナトリウムと水、そしてカルボキシメチルセルロースが主原料だ（“土台”としてウレタンフォームも使っている）。
　……ややこしいカタカナの名前を並べると不安になるが、これはペットシートなどにも使われているもの。食べても全然大丈夫！　ともろ手を挙げて賛同できるわけではないが、毒性は極めて低く、食品添加物としても使われている（人間用の車いすに使われているのと同じゲル素材とのこと）。一気に大量に食べたりしなければ大丈夫だろう。

メインの部分はこんな感じ。下にウレタンフォームが敷いてあり、その上にゲル素材が乗っている二重構造だ

　またこのゲル部分は「暖まりやすく冷めやすい」という特徴があるので、夏場はここに来ればひんやりできて、パグやシー・ズー、フレブルやボストン・テリアなどの短頭種（＝暑さに弱い犬種）にも優しい（でも部屋の温度調整もちゃんとしてくださいね）。ゲル素材なのでカラダに優しく、体重がかかる部分の負荷をバランス良く分散してくれるので、要介護の老犬や病後などであまり動けない犬などが使えば、寝やすいばかりか床ずれ防止効果も期待できるだろう。
　製品の底面はアンチスリップ加工がしてあって滑らなくなっているし（裏が何も加工してない製品、意外に多いですよね。フローリングに置けない！）、カバーは簡単に取り外して洗濯もできる。

　単なるネタ製品かと思ったら意外と至れり尽くせりのこの製品は、2種のデザイン（芝生調とブラウン）と2種のサイズ（SとM）で発売されている。「そろそろ犬用ベッドは買い換えかな……」と思っている人は、ぜひどうぞ。ちなみにこれ、Mサイズを2個買って連結すると、大型犬でも問題なく使えるようになる（長さ1.4mになるのだ）。大型犬の介護こそ大変だし、困っている人はぜひ候補に加えてみよう。

2個連結すれば、大型犬でもこのとおり

「ゲルに挟まるやわらかベッド」公式サイト

ビーズ株式会社公式サイト

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