雑草の生えた緑地でよく見られるタンポポ(学名Taraxacum officinale)は、英名ダンデライオンと呼ばれ、2万種を超えるキク科の植物のうちの一属(タンポポ属)である。葉や花茎を折ったときに出てくる白い汁には、苦み成分であるタラキサチンが多く含まれ、胆汁分泌促進作用や消化促進作用があるほか、タンポポに約5%ほど含まれるカリウムとともに、フランス語でpiss en lit(寝小便)と呼ばれるほど高い利尿効果を示す。しかしタラキサチンは、摂り過ぎると下痢や嘔吐、腹痛などを伴う胃酸過多の原因となる可能性があり、手に触れるとかゆみや軽度の炎症を起こすことがある。


アメリカ
オーストラリア
カナダ
イギリス