ヒラマメ(学名Lens culinaris)とはマメ科ヒラマメ属に属する植物の種子で、その名の通り平べったい形をした豆のこと。別名レンズ豆とも呼ばれるように、側面から見ると薄い楕円を描くレンズのような形をしている。インドから中近東にかけて原産とされる古い食用栽培植物で、原産地からヨーロッパにかけて、現在もレンズ豆を煮込んで作るスープ料理が多くある。莢(さや)はほかのマメ科の植物に比べ小さく、1つの莢の中に平たい種子が2つ入っている。品種により、オレンジ色、黄色、緑、黒などのさまざまな色がある。ヒラマメはグリーンピースや鞘豆(さやまめ)などよりも消化が容易で、またそれらに比べてタンパク質含有量が高いため、ベジタリアンの間では貴重なタンパク質源とされる。レンズ豆のタンパク質は小麦のタンパク質と1:3で合わせて摂ることで、その体内での利用度が高まる。そのほか、豆類としては平均含有量以上の亜鉛を含んでいる。
生のヒラマメは、ほかの豆類同様に天然の防虫抗菌成分で有害物質のレクチン(Lectin)などを含むため、必ず水に長時間浸した後に炊いて無毒化しなければ、下痢や嘔吐などの中毒症状の原因となる。


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