本当にまったく臭わないウンチ袋の決定版。クリロン化成の「BOS」こそ犬飼い必携のアイテム

インターペットで大々的に展示されていたBOS。ここでサンプルをもらった人も多いのでは

　犬と外出するときに一番困ることランキングを作ったとしたら、おそらくリストの一番上のほうに来るものは、間違いなく「ウンチの処理」だろう。「がんばって家でさせてから出かける」「臭いけど泣きながら持って歩く」「ビニール袋で二重三重にくるむ（でも臭い）」「そのへんの見えないところに捨てる」（←論外）などいろいろな手段を講じていると思うが、どれも決定打に欠ける。
　ましてやクルマで出かけて、出先でウンチしてしまってそれを処理する場所がなかった日には、車内中に臭いが充満すること請け合いだ。臭いテロの被害を軽減するためにリアワイパーに引っかけてある人をよく見かけるが、見た目が美しくないし、そもそも可愛い愛犬が“出したモノ”をそんなに邪険に扱うのも、なんだかちょっと気が引ける（いやもちろん臭いのは勘弁だが）。

　世の中には「臭いを吸収するポーチ」なるものがよく売られているが、効果てきめんの製品……となるとちょっと怪しい。筆者もいくつか試してみたことがあるが、「これはすごい」と思った製品は寡聞にして知らない（もし効果の高い製品があったらぜひ教えてください！）。そして毎回、犬と出かけるときには覚悟を決めていく羽目になるというわけだ。
　散歩中にウンチをして、その後ドッグカフェなどに行こうと思ったら、自分のカバンにしまうよりほかはなく、カバンに染みつく臭いが気になってコーヒーどころの騒ぎではない。

　そんな、犬とどこにでも行きたい人達に100％お勧めできるのが、このクリロン化成の「BOS」（ボス）だ。……こういう書き方をすると広告記事みたいに見えるが、そうではないし、実際に抜群の効果なのにまだ知らない人も多いようなので、ここで声を大にしてお勧めしておきたい。筆者も発売当時からずっと使い続けているが、期待を裏切られたことは一度もない。先のインターペットに出展されており、ようやく人に知られる機会が増えてきたようなので、それに乗じて紹介しておこう。

我が家の買い置き分。このなんの変哲もないビニール袋には、大変助けられている

　BOSは、見ればお分かりのように単なるビニール袋だ。筆者がいつも使っているのはSサイズなのだが、どこからどう見てもただのピンクのビニール袋にしか見えない。

　しかしこのビニール袋、ただ者ではない。中に入れたウンチの臭いをほぼ100％シャットアウトしてくれるのだ（科学的に説明するなら「完全に漏れないわけではない」のだが、人の嗅覚レベルであれば皆無といってもよい）。筆者は結構嗅覚には自信があるのだが、それでもまったく臭わない。臭いはおろか雑菌も一切通さないので、顔にくっつけても大丈夫だし（しないけど）、カバンに入れておいてもまったく問題ない（むにゅむにゅするけど）。
　ウンチ袋をビニールに何重にも入れてしばってカバンに入れておいたけど臭いが付いて取れなくなった……などということは、いままで使っていて一度も起こったことはない。ウンチを入れて、結んで、そのままカバンに入れてOK。ポケットに入れても大丈夫だし、あとはゴミ箱に捨てるだけだ。燃やしても有毒ガスは発生しないので、安心して一般可燃ゴミで捨ててほしい。

　クリロン化成と聞いてピンと来る人は少ないと思うが、人間の医療用の「便を収容する袋」を作っている会社だ。それが元になった製品なので、なるほど、クオリティが高いことに納得。しかも民生用にするにあたって「開けやすく」（とくに冬場とか、ビニールの口を開くときってちょっとイラつきませんか）「結びやすく」「中身が見えづらく」「音が小さく」（あのシャカシャカ音は結構耳障り）……という改良がふんだんに取り入れられている。このタダのビニール袋は、タダ者ではないのだ。

　ちなみにBOSは（当たり前だが）ウンチしか入れられない袋ではないので、人によって様々な使い方をしている模様。「臭いのキツい食品を入れる」「夏場に生ゴミを入れる」「赤ちゃんのおむつを入れる」「旅行時の下着類を入れる」など利用用途はさまざま。ありとあらゆる臭いをシャットアウトしてくれる。

これはSSサイズの20枚パック。サイズ別に少量版が用意されているので、ぜひ一度試してみてほしい

　この効果は写真で示せないし説明してもどうにもならないので、ダマされたと思ってぜひ一番小さいパッケージを買って試してみてほしい。ペット用は幸いにもほぼ全サイズに15〜20枚程度の“お試し版”パッケージが実売200円程度で用意されており、ちょっとだけ試してみることができる。筆者の家には黒ラブとイタグレがいるが、黒ラブでもSサイズで十分。いわゆる一般的なウンチ袋に比べてそこまで高価な製品でもないので、ぜひ一度お試しを。手放せなくなりますよ！
　例えば愛犬がちょっとお腹を壊してしまったときなども、（手触りは我慢するとして）BOSにそのまま入れてしばっておけば、それもまったく臭いがしない。本当に便利だ。

　これから暑くなり、犬と出かけたときのウンチの臭いはますます重大な問題になっていく。夏の暑い盛りに、クルマのエアコン全開で窓も全開……とならないよう、いまから対策を講じておこう。
　なおペット用だけでなく「ベビー用」「大人用」「生ゴミ用」「災害備蓄用」などいろいろな製品があるが、製品自体はまったく同じもの。色とサイズが違うだけだ（クリロン化成談）。気にいった人は、自分の用途に合わせて探してみるのもよいだろう。

BOS公式サイト