春から秋まで、長期間たくさん花をつけて目を楽しませてくれるマリーゴールド(学名Tagetes)は、日本では千寿菊と呼ばれるキク科の植物。観賞用に改良されたいろいろな種類が普及しているが、食用としては黄色色素のルテインを採るために栽培されている。マリーゴールドの花弁から採れるルテインはカロチノイドの一種で、β-カロチンなどほかのカロチノイド同様に、眼の網膜にある黄斑の加齢に伴う萎縮を防ぐ効果がある。またルテインは食用色素として使われたり、卵の黄身の色を濃くするために採卵鶏の飼料にも加えられたりする。
マリーゴールドの葉や茎から採れる精油の50%ほどはモノテルペンケトン(タゲトン)のほか、40%はモノテルペンであり、精油はアロマセラピーに用いられるが食用ではない。


カナダ
