日本ではウイキョウ(茴香、学名Foeniculum vulgare)、英名でフェンネル(Fennel)という名で生薬として用いられているセリ科の植物。種子と若い葉は香辛料やハーブとして古くから用いられ、根に近い部分の塊状の茎は野菜として食べられる。フェンネルの持つ甘みは精油アネトールによるもので、このアネトールの持つ粘液分泌抑制作用と抗痙攣作用は、同時に精油に含まれるカンフル様物質フェンコンの持つ細菌真菌類の成長阻害作用と共に、乳幼児の腹痛対策など家庭での自然療法として昔から広く使われている。ただし、これらには興奮作用も伴うので、小児または乳児へ多量を与えることは控えるべきとされる。その他エストラゴール、α-ピネン、テルピネンなども精油には含まれ、精油以外ではケイ酸、ミネラル塩、でんぷん、ビタミン(A、B、C)も豊富に含まれる。特にビタミンCは新鮮なフェンネル100g中に247.3mgも含まれる。1) なお極めて稀な例としてアレルギー反応が観察されている。
1) HEXAL natürlich
http://www.heilpflanzen-suchmaschine.de/fenchel/fenchel.shtml


カナダ
