日本の食卓でおなじみの食材であるわかめ(学名:Undaria pinnatifida)やひじき(学名:Sargassum fusiforme)を含む海藻(または海草)は、海の野菜とも呼ばれ、食物繊維豊かな食材である。海藻類の中でもフーカス(Fucus)やその近縁種のアスコフィラム・ノドサム(Ascophyllum nodosum)といった北方産の褐色藻類は、特にコスメ商品の原料や食品原料・動物飼料として多く用いられている。海藻類乾燥重量100gに含まれる食物繊維は35-43%で、わかめには約10-20mg、ひじきには約30-60mg、海藻類一般では約25mgのヨウ素が含まれることから、昆布よりはヨウ素含有量が若干少ないが、しかし昆布と同じく食材として貴重なヨウ素供給源である。海藻類にはヨウ素のほか、カリウムやナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの主要ミネラルと、鉄や亜鉛、マンガンなどの微量元素も多く含まれる。
なお、海藻が育つ海がヒ素やカドミウムなど有害物質で汚染されている場合、海藻からこれら有害物質が検出されることがある。


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