小麦と同じような加工をされて、北米や地中海沿岸などで食べられているカムート麦(学名Triticum turgidum polonicum)は、古代より品種改良を行われずに生存する小麦の原種の一つ。健康食品として近年注目され、1990年にアメリカで登録商標が認可された品種である。小麦の2倍の大きさほどの種子は挽いて粉にしたり、圧扁(あっぺん)するなどして小麦と同様の加工が施される。カムート麦はタンパク質含有量が多いことからパンなどに加工しやすく、また時間が経ってもあまり風味を損なわない。またタンパク質のみならず、脂肪分(不飽和脂肪酸を含む)、アミノ酸、ビタミン、ミネラル成分もそれぞれほかの小麦品種よりも多く含まれ、またカムート麦もほかの小麦の例に漏れずタンパク質はグルテンを含むが、グルテン不耐症の場合にも症状を現さないといわれる。
カムート麦はまたセレン含有量が高いため、摂りづらいセレンの供給源に適している。
KAMUT Brand Khorasan Wheat
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カナダ
