ドイツからの絵葉書（27）穏やかな時間

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公園のベンチで語らう二人の男性と二頭の犬。
おそらくは長年そうしてきたのだろうし、
これからも同じように続くのだろう。

柔らかな日差しの落ちる中、
心地よさそうに時間を過ごしているのを見ていると、
子供のころに飼っていた犬との“散歩”を思い出した。

アスファルトとコンクリートに囲まれた住宅地の合間を、
リードにつないだ犬を引っ張ってそそくさと駆けて、
トイレを済ませたら予定のコースをこなして早々に帰宅。
今思えば、なんて手前勝手な散歩をしていたんだろう。

こんなにもゆったりと自然に溶け込んだ光景が、
そして当たり前に日常的な犬との生活が、
私にはとても輝いて見えた。