日本食やアジア料理に馴染みの深い食材であるショウガ(学名Zingiber officinale)は、植物の根の部分。ショウガに含まれる薄黄色の精油による、心地よい香りと焼けるように辛い味が特徴で、精油のほかにはビタミンCやミネラル類(マグネシウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、リン)を多く含む。その精油は3%ほど含まれており、主成分であるジンギベレン(Gingiberene)は、ジンギベロール(Gingiberol)などとともにショウガ独特の香りを構成している。そのほか精油の20-25%をオレオレジン(oleoresin)が占め、それに多く含まれるギンゲロール(Gingerol)とショーガオール(Shogaol)によりショウガは辛味を持つ。これらのほかにも精油には、カンファー、リモネン、α-ピネンなどが含まれている。
ショウガの汁には抗菌・抗真菌作用を始め、抗寄生虫作用、血糖低下作用、コレステロール低下作用、免疫強化作用、抗炎症作用などがあり、また唾液分泌や健胃、胆汁分泌、消化液分泌、腸管ぜん動運動を促進し、車酔いなどの吐き止めとしても効くことが知られている。
ショウガを食べると消化器官周辺が温かく感じられ、膨満感を抑えてくれる。しかしショウガの精油は刺激性が強いため、排尿感を強く感じたり、痔の原因となることもある。


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