黄色いつぶつぶが特徴のトウモロコシ(学名Zea mays)は、見た目が少し異なってはいるものの、実は小麦や米と同じイネ科の植物である。食用にされる種子部分(英名Corn)にはデンプンや糖分などの炭水化物が多く含まれるが、そのうちの糖分の量によって甘みが異なり、食物繊維、タンパク質、脂質、ミネラルなども含まれる。トウモロコシの胚乳(種皮と胚芽を取り除いた白い中身)部分の挽き具合によって、粗挽き顆粒(グリッツ)と粉(ミールあるいはフラワー)に分かれ、挽いた粉を水にさらしてデンプンだけを分離したものがコーンスターチ、タンパク質を分離したのがコーングルテンである。トウモロコシの胚芽にはリノール酸など多価不飽和脂肪酸が多く含まれる。トウモロコシのタンパク質を構成するアミノ酸にはトリプトファンが少ないことから、トウモロコシを主食とする南米や西アフリカなどでトリプトファン欠乏を原因とするビタミンB1欠乏症のペラグラ症(皮膚の紅発疹や消化管炎症などの症状を呈する)が引き起こされやすいことは有名である。犬の栄養学的にみても、トウモロコシはほかの穀類と同様にアミノ酸構成が理想的とはいえず、肉類などに含まれるアミノ酸と併せてバランスを整える必要がある。また食用の際には、必ず熱を加えなければ、とうもろこしに含まれるデンプン顆粒は生のままでの消化が難しい。
なお、世界中で年間8億トン以上が生産されているとうもろこしの最大生産国はアメリカで、その量年間3億3000万トンを超え、そしてそのうち85%は、農薬や害虫、干ばつに耐えられるよう遺伝子操作をされたものである。1)これらの原料を使って作られたドッグフードは、日本においては表示義務がないため見分けが出来ないことには要注意だ。
ちなみにヤングコーンとはその名の通り、受粉後まだ成熟しきっていない若い雌花の、種子と太い軸とを一緒に収穫したものである。種子、軸ともにまだ柔らかいので、茹でて軸ごと食用とされ、葉酸やマンガンなどの微量元素が多く含まれる。
1)TransGen : Mais - Anbau - USA
http://www.transgen.de/datenbank/pflanzen/52.mais.html


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