アメリカを除く英語圏・ドイツ語圏などでラム(英Lamb、独Lamm)と呼ばれるのは性成熟前の羊(学名Ovis orientalis aries、ウシ科ヤギ亜科)のことで、ラム肉として流通しているのは生後12か月までの羊の肉である。その中でも生後6か月(離乳期)までの仔羊を特にミルクラムと呼び、生後13か月以上の永久門歯を2本以上持つメスまたは去勢オス羊をマトン(Mutton)と呼ぶ。アメリカでは年齢に関わらずすべての羊に対し「ラム:Lamb」という名称を用いるので1)、フードの原産国により「ラム」が仔羊であるか成羊であるか異なる。肺は小さな気泡(肺胞)が集まって構成されている、スポンジのような臓器である。仔羊の肺(生)にはタンパク質約21%、脂肪約4%、成羊の肺(生)にはタンパク質約18%、脂肪約2%が含まれる。肺は内臓の中でもとくに脂肪分が少なくカロリーが低いが、結合組織を多く含む副産物であるため、タンパク質量が多い割にはアミノ酸バランスが良質とはいえず、網状のタンパク繊維構造の消化は良いとは言えない。そのため、おなら発生の原因となりやすい。
1)Code of Federal Regulations 7:XI:1280.111
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/CFR-2005-title7-vol10/pdf/CFR-2005-title7-vol10-sec1280-114.pdf


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