BHTとはジブチルヒドロキシトルエン(Dibutylhydroxytoluene)の別名、ブチル化ヒドロキシトルエン(Butylated hydroxytoluene、化学式:C15H24O)の略称のこと。自然界には存在せず工業的に合成される化学物質で、食品添加物として脂肪や香料・色素の酸化を防ぐ目的で油脂成分を多く含む食品に用いられるほか、医薬品、化粧品にも用いられる。BHTは消化管から吸収されて肝臓で代謝後、尿中に排出される。ラットやマウスを使った動物実験でアレルギーほか肝臓や甲状腺組織と遺伝子の変異などが観察されている1)ことから、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)とともに現在さらなる調査が行われており、食品添加物として使用量上限が定められている。
BHTは、食品同様に脂肪分を含むドッグフードの酸化防止剤として使用され、使用量の上限はBHT単独ではなくBHA(ブチルヒドロキシアニソール)とエトキシキンを合わせた量でフード100gにつき150μgまでとされている。2)
1)環境省 化学物質の環境リスク評価 第6巻[11] 2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール
https://www.env.go.jp/chemi/report/h19-03/pdf/chpt1/1-2-2-11.pdf
2)環境省 ペットフード安全法 基準規格等[1]成分規格
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/standard.html


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